★あさぎり通信VOL.111 暦年贈与廃止か?!

あさぎり会計事務所の税理士の山根です。

今週からオリンピックが開幕ですが全然盛り上がってないですね!

個人的もあまり見る気もしないし楽しみじゃないですね。

4年に1度、しかも日本での開催なのに・・・・

選手が本当に可哀そうです!

一方、海外に目を向ければ大谷選手が出場したメジャ-リ-グのオールスタ-は盛り上がっていましたね!

その他にもサッカ-のEURO2020やゴルフ、テニスなども観客を入れて盛り上がってましたよね!

やはりスポ-ツは、観客の声援がないと盛り上がらないと思います。

今回のオリンピックは静かに感染しましょう!違った観戦しましょうと言われてもね!という感じです!

歴史的に史上最悪のオリンピックになりそうです。

さてアフタ-コロナに向けてなのか増税の話です。

贈与税の暦年課税がなくなるかもしれないというお話です。

暦年贈与廃止か?!

● 暦 年 課 税 制 度 の 概 要

「暦年贈与課税」とは、毎年1月1日から12月31日までの一年間(暦年)の贈与額が110万以下であった場合には、

贈与税がかからないという制度です。

年間110万円までなら贈与税はかからないと言う事を聞いた事がある人は多いと思いますし、

実際に実行している人も多いのではないでしょうか?

特に資産家の間では王道の相続税の節税対策になっています。

1人に対して110万円までなので、贈与する人数を増やして何年、何十年と続ければ相当な金額が無税で

移転出来るのです!

● 暦 年 贈 与 廃 止 か ! ?

政府税調の間で「相続税・贈与税一体化」の議論が始まっています。

今後、この話が具体化され暦年課税制度の廃止又は改正される公算が大きいようです。

具体的に予想される改正内容は次の通りです。

〇 ズバリ暦年課税制度の廃止

〇 贈与財産の持ち戻し期間等の見直し

現行の制度は、相続開始3年以内の相続人に対する贈与財産は相続財産に持ち戻して

相続税を計算する事になっています。

この持ち戻す期間を3年から5年、10年、15年や無制限にしたり、

相続人以外(例えば孫など)に対する贈与にも適用する事が考えられます。

因みに、この持ち戻す期間ですが、ドイツは10年、フランスは15年、アメリカは無制限となっています。

早ければ令和4年4月以降の贈与から改正されそうです。

尚、相続税の業界では有名な税理士法人レガシィの代表である天野先生は、

改正は100%されると言い切っています。

また、他の著名な先生方の意見も同様の様です。

ユーチュブに天野先生の話が15分程度で収録されていますので興味ある方は御覧になってください。

最後に、対策としては、改正前に、早目に贈与する事でしょう。

改正にならなくても、贈与して後で損する事はないと思います。

編 集 後 記

今回の話はどうでしたか?

アフタ-コロナに向けて消費税増税も含めた増税の話はマストになると思います。

そうなると、まずは金持ちイジメの贈与税、相続税への強化は国民感情を考慮しても理解を得やすく

やり易いと思います。

つまり、今回の贈与税の改正はあると思った方がいいでしょう。

これを機に、相続税の事が気になる方は、弊所では相続専門部署がありますのでお気軽にご相談下さい。