あさぎり会計事務所の税理士の山根です。
新型コロナウィルスが落ち着いて来ましたね!
第6波の心配もありますがこのまま収束して欲しいですね。
楽観的に見ればワクチン接種も進んでいるし経口薬の話も出て来ているので収束するのではないでしょうか?
早く収束しないと観光業など疲弊した業種の方々が持ちません!
しかし、前回のメルマガでも書きましたが、現状、落ち着いているのは、
菅元総理の功績は大きいと思うのですが、何だか貧乏くじだった感じですね!
また、話が変わりますが、岸田新総理が金融課税の見直し(延期になりましたが)
と言っていましたが、そんな事したら株式の暴落は目に見えています。
個人的には、株式の売却益に対する税金は上げてもいいと思いますが、
配当に対する税金は明らかに2重課税なので無しにするか下げるべきだと思います。
法人が配当をもらった場合には税金がかからないのに個人だけ税金を取られるのは変な話です!
アフタ-コロナの税収確保の為、少しづつ動き出しているのでしょうかね?
さて前置きが長くなりましたが、今回のテーマは「経営セ-フティ共済」についてです。
内容をご理解して頂き未加入の方は加入することをお勧めします。
経営セ-フティ共済
● 制 度 の 概 要
(概要)
経営セーフティ共済は、取引先事業者が倒産した際に、中小企業が連鎖倒産や
経営難に陥ることを防ぐための制度です。
無担保・無保証人で掛金の最高10倍(上限8,000万円)まで借入れでき、
掛金は全額損金または必要経費に算入できる税制優遇も受けられます。
(加入者)
加入条件は、1年以上継続して事業を行っている一定の中小企業者。
ただし、医療法人や一般社団法人は加入出来ません。
また、不動産所得を営む個人事業主が支払っても必要経費にはなりません。
(掛金)
掛金月額は5,000円~20万円で選べます。
尚、累計限度額は800万円
(解約金)
自己都合の解約であっても、掛金を12か月以上納めていれば掛金総額の8割以上が戻ります。
また、40か月以上納めていれば、掛金全額が戻ります。
(申込場所)
商工会・金融機関・税理士会など
● 留 意 点
(メリット)
〇 年払いにすれば年間最大に240万円経費に出来るので節税になる
〇 掛金が自由に変更出来るので利益調整が行い易い
〇 解約金は40ヶ月以上で100%戻る
(デメリット)
〇 解約金は利益になる
⇒民間の保険もそうですが、利益の繰延なので、解約時には退職金や修繕費など
大きな経費と相殺させる工夫が必要
〇 起業1年目は加入出来ない
〇 12カ月未満は掛金全額の戻りはない
〇 貸付けを受けると利息として掛金が取られる
⇒貸付金の1/10の掛金が取られる!利息10%!あり得ない!
したがって、おそらく貸付をする人は居ないと思います。
編 集 後 記
今回の話はどうでしたか?
税制改正により保険を活用した節税の旨味が無くなった現状では、
節税商品としてお勧めは、「経営セ-フティ共済」しかないと思っています。
未加入の方は検討して下さい。