あさぎり会計事務所の税理士の藤田です。
政府は、5月末「新しい資本主義」の実行計画案を公表しました。
この中で「資産所得倍増プラン」としてNISAを拡充し、
個人資産を貯蓄から投資にシフトをしようとしています。
政策が抽象的でわかりにくいですね! 実効性がないような気がします。
あったとしても貯蓄のある世帯が得するだけのような気がします。
日本経済は、消費者物価が上昇し、給与があがらない悪いインフレが始まっています。
憲法では、「すべての国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」と定めています。
インフレで一番困る低所得者に対して、実効性のある政策をしてもらいたいですね。
今思うと、菅総裁は、短期の間に携帯電話料金の大幅な引き下げやワクチン接種など、
国民生活に実効性のある政策をされて凄かったなと思います。
さて、今日のテーマはその「NISA」についてです。
NISA
● 制 度 の 概 要
「NISA」とは、一定期間で一定の金額までの投資について、
売却益、配当の所得が非課税になる制度です。
投資を始められる方には、お勧めの制度です。
「NISA」の手続きは、証券会社で口座を開設して投資することになります。
下記に簡単に制度の内容を記載していますが、詳しくは証券会社の方にお問い合わせください。
「NISA」と「つみたてNISA」の主な相違点は、NISAは、
投資制限はないですが、「つみたてNISA」は、あらかじめ定めた銘柄を定期的に
投資しないといけません。この為、「つみたてNISA」は、上場株式に投資はできず、
投資信託の受益権の投資になります。
また、「ジュニアNISA」は、主に生前贈与と一緒にされる方が多いです。
暦年贈与110万を無税で贈与して、この資金を「ジュニアNISA」に投資されています。
投資口座からの引出しが、原則不可能なので、孫に贈与はしたいが贈与資金を勝手に
使われたら困るような方には良いかもしれません。
● 実 務 上 の 留 意 点
NISAの要件
対象年齢
20歳以上(R5/1以降 18歳)
期間
H26年~R5年
年間投資額
120万 5年間で最大600万円
投資方法
投資方法に制限なし
非課税金額
最長5年間の配当、譲渡益が非課税
つみたてNISA
対象年齢
20歳以上(R5/1以降 18歳)
期間
H30年~R24年
年間投資額
40万
投資方法
定期的に継続して投資
非課税金額
最長20年間の配当、譲渡益が非課税
ジュニアNISA
対象年齢
20歳未満(R5/1以降 18歳)
期間
H28年~R5年
年間投資額
80万
投資方法
投資方法に制限なし
原則、投資口座から引出不可能
非課税金額
最長5年間の間の配当、譲渡益が非課税
編 集 後 記
今回の話はどうでしたか?政府は、国民生活の為、
この「NISA」の拡充をしよとしています。
「NISA」は、投資なので損をすることもあります。誰かが儲かったら、
誰かが損しているのではないかと思います。素人の投資家の損失をプロの投資家が
回収しているのではないでしょうか。
貯蓄を投資にシフトして国民生活が豊かになるとは考えにくいですね
投資は、リスクがあるので慎重に行いましょう。