あさぎり会計事務所の税理士の山根です。
先月沖縄に行ったのですが9割位の人がマスクをしていませんでした!
広島では逆に9割位の人がマスクをしており丁度真逆な感じです。
帰りの飛行機ではマスクを外して搭乗しましたが何も言われませんでした!
その流れで沖縄後からマスクの着用を止めています。
いつまでもマスクしていると飲食業や観光業に悪影響を及ぼすし、
コロナに負けている感じがします。
まあ夏が近づき暑くなれば必然的に外す人も増えますかね。
さて、本日のテーマはマスクとは全然関係ありませんが「社会保険料の削減スキ-ム」です。
社会保険料の削減スキ-ム
● 制 度 の 概 要
会社経営で何とか削減したいのが税金と社会保険料ではないでしょうか?
初めに税金(法人税)の節税方法ですが、何か購入するなどキャッシュアウトする
スキ-ムが多いのでやり過ぎると会社経営に影響を及ぼします。
やり過ぎは禁物です!
また、法人税については昔に比べ税率も下がり随分安くなったので
素直に払う方がいいと思っています。
勿論、キャッシュアウトしない方法で節税出来るものは積極的に行うべきです。
次に、社会保険料ですが、年々料率が上がっており、現状、会社負担を含めると約30%です!
オーナ-会社だと当然全額負担となります。
内訳として、健康保険は、保険料を沢山払っても特別な医療を受けれません。
また、厚生年金については支給開始年齢がどんどん上がり将来、貰えるのか心配な状況です。
本当馬鹿らしいというか何とかしたい問題です!
どうしても嫌なら海外に行くしかないのですが簡単な事ではないですよね。
また、話が少しズレますが個人の所得税対策で「法人成り(会社設立)」を検討する時に、
税金の節税にはなるが、社会保険料の負担が大きくなるので見送るケースも最近は多いです。
● 実 務 上 の 留 意 点
最初に、今回の社会保険料の削減スキ-ムですが全員には当てはまりませんのでご了承下さい。
社長や役員など個人で加入している生命保険について
1.契約者を会社(法人)に変更する
(注)被保険者や受取人は変更する必要はありません。
ただし、貯蓄性保険などは途中解約すると法人に保険金が入り個人での受取りが
難しくなるので満期まで待ちましょう。
2.保険料分だけ役員報酬を下げて会社に保険料を払ってもらう
(注)この場合、会社が支払う保険料は現物給与と言って給与扱いとなります。
ただし、保険料は、定期同額給与なので損金(経費)になります。勿論、所得税・住民税の
対象にはなりますが、ポイントは、社会保険上は給与に該当しないのです。
結果、給与を下げた分だけ社会保険料の負担が減るのです。
また、参考に厚生労働省の「賃金と解されないもの例」50502(2)へ(会社が全額負担する
生命保険の掛金)を参照して下さい。
(具体的削減金額)
役員報酬月額60万円→50万円に変更する
個人での生命保険の月額支払10万円→会社で10万円支払
〇 現状の月額社会保険料(会社負担含む)177,236円
〇 改定後月額社会保険料(会社負担含む)150,200円
月額27,036円、年間324,432円の削減となります!
人数が増えれば馬鹿にならないと思います。
是非、ご検討下さい。
編 集 後 記
今回の話はどうでしたか?
上記の様にちょっとした工夫で削減出来る場合があります。
ただし、社会保険料の負担は減りますが、デメリットとして将来の年金や、
病気やケガの時の傷病手当が減りますので留意して下さい。