おはようございます。
あさぎり会計事務所の税理士の藤田です。
あっという間に12月ですね。
ゆっくりすることもなく過ぎてしまったような気がします。
時間が過ぎるのはあっという間ですが、昨年より今年、昨日より今日、日々同じ日を過ごすのではなく
少しでも成長しながら過ごせたらいいかなと思います。
さて、今日のテーマは、来年からスタートする新NISAについてです。
新NISA
●新NISAについて
来年から、新NISAがスタートします。現行でもNISAの制度がありましたが、
要件が緩和されて投資の自由度が増えました。
来年以降、新NISAを利用して投資をされる方が更に増えると思います。
インフレ化において、老後資金を考える場合、円での貯蓄だけだと
貨幣価値が下がり、生活が苦しくなる能性があります。
金融資産を見直し、預金、株式、債券などの資産配分を考えることが大切です。
ただし、投資には、リスクがあります。家計でのリスクの許容度を考え、
資産配分を考えることも大切です。
資産配分の見直しの一つとして新NISAを検討されてみてはいかがでしょうか?
又、同じような制度で、イデコや確定拠出年金制度がありますが、
違いについては、次回以降でお伝えします。
●新NISAの制度
新NISAは、投資枠が下記の2つに分けられます。
成長投資枠 → 株式、投資信託など
つみたて投資枠 → 長期投資向きの投資信託
新制度では、現行の「一般NISA」と「つみたてNISA」の選択制度が廃止されます。
新制度では、株式の投資と積立が1つのNISA口座でできるようになります。
この様に併用が可能となる為投資の自由度が高くなります。
NISA制度での投資の利益が非課税
本来、投資の利益については、20.315%の税金が課税されますが、これが非課税になります。
例えば、株式投資で100万で購入し150万で売却した場合、利益が50万になります。
この場合の税金が10万になります。これが非課税になります。
税制面で大変有利な制度です。
投資上限
非課税の上限があります。
投資上限額1800万円(うち成長投資枠 1200万円)
年間投資額は、360万円
(成長投資枠240万 つみたて投資枠120万)
※現行制度に比べて、投資枠が大幅に拡大されます。投資限度額は、買付ベースなので運用益部分は含まず判定します。商品を売却した場合には、空いた部分の非課税枠を再度利用できます。
制限
非課税期限が無期限
非課税期間が無制限の為、期限に気にせず投資ができるようになり効率よく投資ができます。
尚、現行制度では、一般NISAは5年、つみたてNISAは20年とういう期限付きでした。
年齢
新NISAは、18歳以上から投資が可能です。
ロールオーバー
現行のNISA制度で投資されている商品を新NISAに以降はできません。
現行NISAで購入した商品は、非課税期間が過ぎると一般・特定口座に移管されます。
その他注意事項
NISA口座と一般口座・特定口座の損益は通算できません。
例えば、NISA口座での売却損を特定口座の売却益との通算はできません。
編集後記
今回の話はどうでしたか?
来年以降、新NISAで投資される方が増えるのではないでしょうか。
ただし投資はリスクがあります。正しい知識を身につけ投資することが大切です。
投資のポイントは、長期保有、種類・地域の分散、時間の分散(積立)です。