★あさぎり通信VOL.183 赤字会社に対する税務調査

あさぎり会計事務所の税理士の山根です。

弊所では長いお盆休みが終わり今日から営業再開です。

祭日や土日の関係で今日から仕事という方も多いのではないでしょうか?

朝晩が大分涼しくなって来ましたが日中はまだまだ暑いので体調管理に気を付けて頑張りましょう!

また、夏恒例の甲子園が盛り上っていますが事故が起こる前に

ドーム球場での変更がいいと思うのは私だけでしょか?

昨今の炎天下の中でスポ-ツをするのは自殺行為だと思います。

事故が起こらない事を願うばかりです。

さて、本日のテーマは税務調査の話です。

税務署は7月から新年度となり今から税務調査が本格化します。

内は赤字だから関係ないと思っている方も安心しないでください。

今回は赤字会社が税務調査に選定されるケースについてです。

赤字会社に対する税務調査

概要

一般的に、赤字会社の場合には黒字会社に比べて税務調査に

選定される可能性は低くなると言われています。

折角、税務調査に行っても繰越欠損金が減少するだけで追徴税額が発生しないからです。

ただ、世の中の7割が赤字会社と言われており

全ての赤字会社が当然スル-される訳ではありません。

では赤字会社で選定されやす会社はどのよう場合でしょうか?

具体時に選定されやすいケースを列挙します。

赤字会社で選定されやすいケース

★過去の調整で指摘を受けた会社

 特に重加算税の指摘を受けている会社はマークされているでしょう。

★実質は消費税の調査をしたい場合

 〇 消費税の還付が発生しているケース

 〇 課税売上がギリギリ免税(1000万円)以下

 〇 課税売上がギリギリ5000万円以下(簡易課税の適用有無)

★源泉税が取れそうな場合

 〇 建設業等で外注費で処理しているが実質は給与

 〇 飲食業等で賄いが計上されているか

 〇 建設業等で、廃材(鉄くず・銅線)などが計上さてれいるか?

 尚、上記、賄いや廃材収入がある場合には、決算書上、「雑収入」に計上し

 科目内訳書に記載する事をお勧めします。

★異常な数値の科目ある場合

 業種にもよりますが売上に対して外注費や支払手数料などの支払いが異常に多い場合

★役員報酬が少ない場合

 売上の規模にもよりますが、役員報酬が少ない場合

 どうやって生活しているか疑問!→売上除外を疑われる

 尚、他に所得や会社に対する貸付金があり減少している場合には疑われにくいです。

★役員報酬と役員借入金増加のバランス

 役員報酬が少ないのに役員借入金が増加してると売上除外を疑われる!

 個人所得や資産があれば別ですが、そうでなければ会社に貸すお金は

 何処から出るんでしょうかね!

 以上、該当しそうな事案を列挙しました。

上記に該当する場合には、例え疚しいことが無くても処理の工夫が出来るものは

気を付けましょう。

編集後記

今回の話はどうでしたか?

赤字会社で調査に選定されやすいケースを列挙しましたが

当然黒字会社にも当てはまります。

日頃の処理等で誤りがあれば早急に是正してください。