★あさぎり通信VOL.185 経営セーフティ共済の改正

9月になりましたが未だ日中は35度超えの日もあり異常気象ですね!

夏バテの影響なのか我らがカープが大失速で優勝どころか

Bクラスになりそうな雰囲気です。

広島経済活性化の為に何とか頑張ってもらいたいです。

熱中症対策など健康管理に十分配慮して残暑を乗り切りましょう。

さて本日のテーマは「経営セ-フティ-共済の改正」についてです。

1月に本年度の税制改正事項の一部で簡単にご紹介しましたが

10月から改正なりますので今月中に対応をご検討ください。

経営セーフティ共済の改正

制度の概要

初めに制度のおさらいですが、

取引先企業が倒産した場合、積み立てた掛金総額の10倍の範囲内(最高8000万円)で

回収困難な売掛債権等の額以内の共済金の「貸付け」が受けられる

中小企業倒産防止共済法にもとづいた共済制度です。

掛金が月額5千円~20万円まで自由に選べ、掛金が全額損金(必要経費)なるのが一番の魅力です。

しかも、40ヶ月経過すれば掛金は100%戻ってきます。

尚、掛金の累計は800万円までです。

国のお墨付きの制度で節税として大変魅力的な商品です。

1年決算法人で考えた場合に、月払いと年払いを併用すれば

1年間で最大480万円損金(必要経費)が可能です。

設立初年度は加入出来ませんが、お客様には必ずご案内する制度です。

改正内容

今回改正が行われることになった背景は、短期間で任意解約と

再加入を繰り返すという加入者が相次いだためです。

上記で述べたように年間で最大480万円の損金計上が可能なので、

利益調整として利用しやすい制度です。

では、具体的な改正内容ですが、解約してすぐに再加入しても、解約日から2年間は

掛金を損金として処理できないというものです。

これによって、短期間で解約・再加入を繰り返すメリットが得られなくなりました。

この改正が10月から適用されます。

加入期間が40カ月を超えている方は、9月中に一度解約して再加入を検討してみてください。

編集後記

今回の話はどうでしたか?

当局や会計検査院は、「節税」というフレ-ズに非常に敏感です。

少し話は変わりますが「節税」をうたった保険は税制改正で、

ことごとく駄目になっています。

鼬ごっこの感はありますが、改正前に、駆け込むのも選択肢の一つです。