あさぎり会計事務所の税理士の山根です。
緊急事態宣言も解除され経済活動が再開されてきました。
失われた3ヶ月を取り戻さないといけませんが、コロナが終息した訳ではないので何だかマインドが上がらないですね!
騙し騙しで時が過ぎて行き、感染者が増加しなければ徐々に活気が戻ってくるんですかね?
とにかく、第2波が来ない事を願うばかりです。
この様な状況なので、商売をされている方の中には資金繰りが大変な所も多いではないでしょうか?
業種を問わず売上が減少する中で、生き残りの為に、
お金の優先順位(支払順序)を考えないといけないのかもしれません。
概 要
現状の経営危機の状況では、実入りは少なく使えるお金は限られてきます。
お金に色を付け、優先順位(支払順序)を決めないと資金ショ-トする会社も多いのではないでしょうか?
仮に、手元資金が500万円で、支払いが700万円必要だとすればどうしますか?
不足の200万円を、親類や友人、または高利貸しからお金を借りてでも支払をしますか?
1ヶ月(1回)だけならまだしも、現状の経営危機は、相当期間継続すると予想されます。
この様な状況下では、お金に色を付け優先順位を決める事が必要だと思います。
勿論、上記の例だと、700万円支払の中で無駄なものを削るのは言うまでもありません。
お 金 の 優 先 順 位
具体的には下記の順番で支払を行って行くのが良いと思います。
1.手形の支払い
最近は手形取引も減りましたが、支払が出来なければ不渡りになり倒産です。
どうしても、支払が厳しければ分割やジャンプ(期日の延長)をお願いしましょう。
2.従業員の給料
3.仕入代金
4.電気代などの諸経費
5税金・社会保険料
差押え等の強制手段もありますが現状は支払猶予が出来ます。
6.銀行への支払
リスケの交渉で元金の据え置きをお願いする。
ただし、リスケをすれば新規の融資は厳しくなります。
以上ですが、限られた資金は順番を決めて支払いを行いましょう。
親類や友人、高利貸しから借りるのは絶対に止めましょう!
厳し言い方になりますが、親類や友人、高利貸しからお金を借りる位なら事業を諦めましょう。
編 集 後 記
6月に入ってから緊張感が無くなっている人が増えている気がします。
兼好法師の「木登り名人」の話ではないですが、今は丁度、木を下りている所ではないでしょうか?
緊張感が無くなった時が一番危ないと思います!
過度な自粛はよくないですが、第2波が来ない様に、
特効薬が完成するまでは1人1人行動には気を付けましょう!